【ユーザーレビュー】レイターは、「みんな」がいないアプリ。
こんにちは、レイターの開発者です。
今回は実際にレイターを長く使ってくれているユーザーさんからレビューをいただいたのでご紹介します。
とても素敵な文章ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。
以下、いただいたレビューになります。
レイターは、「みんな」がいないアプリ。
子供のころから、「みんな」が怖かった。
「みんなに嫌われているよ」と非難されるのが、何よりも怖かった。
でも、「みんなに好かれているよ」と褒められるのも負担だった。期待に応え続ければいけない気がしたから。
いずれ「みんなをがっかりさせないで」に変わる。「みんな」の前では、安らげなかった。
社会は例外なく、「みんな」の場所。
けれど、レイターは、「ひとり」と「ひとり」のやりとりしかできない場所。
文通では、「自分」と「自分」の話しかしない。
一対一のやりとりしかできないから、「あなた」との関係しか深められないことに気付いた。
何人と手紙を交換しても、決して「みんな」にはならない。
プロフィールやタイムラインの中には、自分と気の合わなそうな人も見かける。
けれど、その人は自分にいつも手紙を送ってくれる人の文通相手かもしれない。
だから、噂話も悪口も言わない。そっとブロックして、見えない場所にアーカイブするだけ。
みんなに嫌われることも、みんなに好かれることもできないSNS。
レイターの最も良い点は、「いいね」機能が存在しないところ。
思わず「いいね」を表明したくなるような日記にも、読むだけで悲しくなってしまうような日記にも、他の「みんな」がどう感じたのかは一切わからないように作られている。
みんなから「いいね」と言われるために日記を書いたところで、人気者になれるわけでもない。
だから、期待に応えようとして頑張らなくてもいい。日記も文通も、すべて自分のペースで続けられる。
最初は「だれか」だった人が、「たったひとり」の文通相手に変わっていく。
プロフィールには「普通の会社員」と書いている人から、実は珍しい資格を持っていることを打ち明けられた。
話を聞くうちに、「尊敬する友達」に変わった。
代わりに自分も、珍しいアルバイトの経験を話した。
数日後に返ってきた手紙で、自分が間接的に文通相手の人生に影響を与えていたことを知って、頬が緩んだ。
別の文通相手とは、最初はあたりさわりのない雑談ばかりだった。
手紙のやりとりをするうちに、共通する趣味の多さに気付いた。性格や境遇まで似ていることを知って、今では古くからの親友のように感じている。
誰にも打ち明ける予定がなかった心の傷を、ひっそりと手紙にしたためたこともある。
こんな話をできる「たったひとり」に巡り会えるとは思っていなかった。
どれも「みんな」の前では打ち明けられない話ばかり。
「たったひとり」にしか話せない。そんなやりとりが、もう一年以上も続いている。
大勢の飲み会より、少人数との付き合いが落ち着くタイプ。
文通が続く相手は、どこかしら自分と似ている。
友達は欲しい。でも、自分の生活や仕事のペースも大事にしたい。
「みんな」と仲良くできなくてもいい。でも、気の合う人とは話したい。
励まし合える、高め合える、そんな関係を築きたい。
迂闊に話せない秘密を打ち明け合いたい。できれば、励まして欲しい。
通知は、たくさん届いていなくてもいい。
けれど、大事な文通相手からの手紙が届いた朝は、目覚めの紅茶がとてもおいしい。
レイターは、ずっと「自分」でいられる場所。
きっと今日も、仕事をやりきった夜に、お気に入りの音楽をかけながら手紙を書く。
手紙には、本音しか書かなくて良い。届く相手は、たった「ひとり」だけだから。
なつ
文通アプリ「レイター」の開発と運営。普段はITエンジニアや会社経営をしています。SNSやそれを取り巻く文化が好きで、メジャーなSNSからマイナーなSNSまで様々なアプリを自分で使って試しています。